1.Reset
作詞:江畑兵衛
作曲:江畑兵衛
ちょっとした事で言い合っている近頃の僕等
これってもしかして倦怠期?
ふとした仕草や物腰に腹を立てるけど
自分も嫌になってきた
「ずっと笑って暮らそう」って
出会いたての頃は口癖だったな
あの頃に戻れないもんかな
ありったけのズルさを感情に委せて
ムキ出しにした その結果
今の僕等が居るんだろう
クラクションを一つ片手で押すように
君への想いをリセットして眠りにつこう
それだけでも明日からまた笑えるさ
街で見かけるどんな人でも
君と比べたらかすんで見えていたあの頃
だけど今では青年誌のグラビアアイドルに
目を奪われている
いつからかフィルターの向こう側へ
君を追いやっていて 輝きでさえも
かすんでゆくように見えたんだな
ありふれた言葉を単調に並べた
ムキ出しのこの気持ちが 実は最大のヒントで
クラクションが一つ頭で鳴るように聞こえたなら
リセットしたいこの気持ちをメモリーカードにセーブしよう
僕なんかじゃ君に何もしてやれずに
ただこの何小節かのラブソングを
恥じらいもせず 偽りじゃなく
君の側で歌えるだけ
ありったけの言葉を適当に並べた
ムキ出しのこのメロディーが
実は最高のイメージで
クラクションがもう聞こえはしないように
君と抱き合ってリセットしたこの気持ちは
メモリーに入りきらない
恥じらいもなく偽りもない
これからは もう休む事なく笑えるよ
2.ゲンジボタル
作詞:江畑兵衛
作曲:江畑兵衛
僕の目に映るこの景色 限りなくよみがえる
幼い日に追いかけた蛍の群れ
つまずいて脱げたサンダルを拾い上げるあなたの
白く細い指先が目に焼き付いたままで
何年経ったんだろう 僕は今 大人になって
恋に落ちそうな時も思い出してるよ
赤いランプに良く似た暖かいその温もりを
置き去りにして居なくなったあなたと
走り去って行く車のテールライトが重なって見えるから
もう僕には恋に落ちる資格もない
猛スピードで変わりゆく街並みを眺めながら
過去と照らして描写する色のないスケッチ
あなたによく似合ってた赤いスカートの色
まずはその色から塗り始めようかと思ったけれど
手を止めて良く考えてみようよ
このままじゃ僕はこの先誰も愛せない
赤いランプに良く似た暖かいその温もりを
置き去りにして居なくなったあなたと
部屋の隅で光っている携帯のLEDが重なるから
もう僕には誰も守ってやれやしない
夏休みに仲間と浜辺のキャンプ場で
輪になって花火をしながら笑い合った
可愛いあの娘の後ろをゲンジボタルが飛んだ時
またあなたと重ねていたから
赤いランプのような色を体にまとうその姿が
知らぬ間に道標となってたあなたへ
時が経ってみてわかった 今の僕を動かしているものは
そうまた何処かで会えるという微かな希望なんだ
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